洋裁教室の選び方で変わる服作りの楽しみ方

「洋裁教室に通いたいな〜」と思っているものの、どんな教室を選べばいいのかわからず、迷っている方、けっこういらっしゃると思います。

洋裁教室を選ぶときの基準はいろいろありますが、教室選びによって、洋服の作り方や楽しみ方が変わってしまうことがあります。

そこで、この記事では、あなたに最適な洋裁教室を選ぶために、知っておくべきことをまとめてお伝えします。

あなたにピッタリの教室を選んで、洋裁をもっともっと楽しんでいきましょう。

目次

はじめてに知っておくべき!洋裁教室の種類   

洋裁教室には、レッスンのスタイルや目的によって、いくつかの種類があります。
まずは、洋裁教室の種類について、知っておきましょう。

ワークショップ

体験型のレッスン。
洋裁に興味ある。やってみたい。
洋服をつくってみたいけれど、一人で何から始めていいのかわからない。
こんな初心者さんにおすすめなのが、ワークショップ。

ほとんどが、裁断済みの生地が用意されていて、その日に、出来上がって持ち帰れる。
というのが魅力です。

難易度の高いワークショップもあるので、洋裁歴があってもこれ、一人じゃ作れないけど作ってみたい。
というワークショップがあったら、参加してみるのもおすすめです。

作り方を覚えたい。というよりは、この時間内に、作り上げて喜んで、持ち帰ってもらう。
作品と共に「できた!」の喜びを持ち帰ってもらうことを趣旨
としたレッスンです。

使用したパターンは、持ち帰りOKな場合も、購入可能な場合も持ち帰れない場合もありますので気になる方は事前に確認しておくといいでしょう。

大手の洋裁教室

たくさんの講座の種類があり、気軽に通い出せるところが魅力的。
「洋裁」以外のレッスンも多くあったり、目的別の短期間の講座も多くあります。
場所も広いところが多いので、たくさんの人と知り合えます。
洋裁仲間を作りたい。という方にもオススメです。
先生も大勢いる場合が多いので、気の合う先生だったり、仲間ができれば通うことも楽しくなってきますね。

生地屋さんに併設されている洋裁教室

生地屋さんにサンプルが飾ってあったり、それと同じ生地を購入してすぐに作れるので出来上がりのイメージがしやすいのがメリットです。

生地屋さんとしては、生地を売るための目的でもあるのでそこで売っている生地でしか作れない。
持ち込み生地は不可というところがほとんど。

生地を買ったら、店頭に飾ってあるサンプルのパターンをもらえるというところも多いです。

お店のスタッフが教えていたり、外部の先生を呼んでいたり、教え方は色々です。
生地屋さんが教室にどのくらい力を入れているかによりますが、積み重ねの習得というより、生地や材料がすぐに揃えられるという便利性がいいというのが1番の魅力です。

個人の洋裁教室

洋裁には、”正解”が無いので個人の洋裁教室はどんなことをどんな風に教えているかは、その先生の経歴・考え方次第です。

  • 原型の型紙作りから教えている
  • パターンを引いて、縫うことを教える
  • 仮縫いをしっかりする
  • 先生がパターンを起こしてくれる
  • 生徒さんが持ってきた洋裁本から教える

縫い方も先生それぞれで違います。
実際に習ってみないとわからない部分は多いですが、習い出す前に、どんな風に進めて行くのか、どんなスタイルなのかを聞いてから習い出すのがおすすめです。

洋裁教室をしている人はどんな人?

では実際に、洋裁教室で「先生」をしている人とは、どんな人なのでしょう?
まず、どうやったら洋裁教室の先生になれるの?という視点から考えていきたいと思います。

大手の洋裁教室の先生

外部の先生を呼んで、好きに教えてもらっているところもあるかもしれませんが、大体は、その教室で教えること、教える範囲、手順が決められています。
つまり、その会社の基準に合格していれば「先生」になれます。
洋裁学校を出ている人もいれば、そうでない人でもその会社の基準を満たしていれば先生になれたりします。

個人の洋裁教室の先生

その先生自身が一番いい。と思っている縫い方で教えています。
縫い方にどれが「一番正しい」というものは、ありません。
洋裁の縫い方は色々あり、先生によって全く異なることも多いです。
なので、自分に合った洋裁教室を見つけていくことも必要です。
体験などがあれば、どんな方法で教えてもらえるのかを聞くことをお勧めします。

洋裁教室を開くのに、資格はありません。
そもそも洋裁・パターン・デザインともに、服が出来上がるための資格。
それが無いと働いてはいけないという美容師や医師などの国家資格、教員などの免許は存在しません。
検定試験などで技術のレベルを表すものは存在します。
英検のようなイメージと思ってもらえると、わかりやすいかと思います。

趣味で洋裁を続けていて、上手になったから洋裁教室を開くということも出来るわけです。
どんな風に教えているのか、先生との相性を重視するといいでしょう。

洋裁教室のレッスン料と人数

大手の教室だと、一人の先生が大勢の人数をみることが多いです。
ちょっとした「学校」に通っている雰囲気を味わえます。

洋裁は基本家で一人でするもので、編み物や他のハンドメイドのように、テーブルを囲んでみんなでワイワイおしゃべりをしながらできるものではありません。
仲間が欲しいというモチベーションアップにはおすすめです。

グループレッスンとマンツーマンレッスン

グループレッスンで数人〜10人くらいまでのグループレッスンだと、比較的仲間が作りやすいでしょう。
全員で同じものを作る講座型のレッスンだと周りの人と比べられるので、いい意味で切磋琢磨しながら進めていくことができますし、周りの人がいると、サボらずに一緒に進んでいける。というのもメリットです。

そういうのがお好みの方には向いていますが、マイペースでゆっくりじっくり教えてもらいたい、または独自の作品作りについて教えてもらいたい、このような場合は、マンツーマンがおすすめです。
マンツーマンが一見良さそうにも思われますが、好きなものを縫っていくことが洋裁を習得するのに正しい順番か。というとそうでもありません。

レッスン代の価格的には、もちろん、マンツーマンの方が数倍高くなりますのでその辺りも考慮して目的別に選ぶといいでしょう。

対面レッスンとオンラインレッスンの
メリット・デメリット

先生と会う、仲間と会う「通う」という誰かと約束しているので、確実にその時間は洋裁をする。
定期的に通うことで、確実に進むことが最大のメリットです。
外に出る、ということでリフレッシュも出来ます。
一方、その場で自分でメモなどをして、習得してこなければ、家に帰ったら忘れてしまった・・でもまた行けばいつでも先生に聞けるから・・なんてこともあるので、自分で習得していこうという意識がないと、作品は出来上がるけれど習得には結びつけにくい。ということにもなりかねませんのでその辺りは注意が必要です。
あまり家から遠いと、2時間のレッスンのために、往復時間をと準備・・と意外に洋裁そのものの時間も取られます。
それに見合う内容とメリットを感じられるのであれば、いいと思います。

オンラインレッスンには、2つのタイプがあります。
時間を共有して、先生と繋がり、進めるタイプのレッスン事前に撮った動画が送られてきて、自分で見て進めるタイプです。

前者は、対面のオンライン版といったところで、家にいながら先生に聞いてレッスンを受けられます。
通う時間を省くことが出来るのがメリットですが、自分でスマホスタンドなどを用意して先生に見えるようにする環境を整える必要があります。

後者は、通信の学習スタイルに似ています。
自分の都合に合わせて学習できる。朝でも夜中でもやりたい!と思った時にいつでもできるというのがメリット。
ですが、最大のメリットはオンラインでの動画を繰り返し何度でも見られることです。
習得には「繰り返し」が必須です。
洋裁は特に、”自分の手で覚えていく”必要があるので、見て、やってみて、また見て・・・を繰り返すことで習得率が圧倒的に上がります。
せっかくいいことを教わっても、それができるようになるまでは自分で練習が必要です。
ただその時間を自分で確保する。ということをしないと、あっという間に日にちは過ぎていく、というのがデメリット。
自分でしっかり時間の計画を立てる必要があります。
また、このようなタイプのレッスンは、動画の視聴期限も確認しておくといいですね。

大きく分けると、通って、楽しみたいのか、しっかり習得が目的なのか、を見極めて、自分に合ったレッスンを選ぶのがおすすめです。

覚えれば一生の趣味、どうなりたい?

教わることを続けながらも、自分でもできることが増えていくのは、想像以上に楽しく豊かさを感じられることでしょう。
洋裁は奥が深いです。
色々出来るようになったら、更にどんなことが出来るようになっていきたいのか。
を考えていくと、それに見合う習得の方向性が見えてくるでしょう。

洋裁教室を変えるタイミング

好きで習い始めたのに、なんとなくつまらなくなってきた。。
そう思われたら、洋裁教室を変えるタイミングかもしれません。

ただ、”なんとなく”を明確にしないと、ただ環境が変わっただけではまた同じことの繰り返しになってしまいます。

洋裁自体を、もう習わなくていい。と思うようになったのか。
もっと高度なことを習いたくなったのか。
違うやり方を習いたいのか。
ずっと通っているけれど、ひとりでは出来るようにならないことに疑問なのか。
今の教室の進め方が自分には合っていないのか。
先生との相性・・・などなどを自分の中で明確にしてから変えましょう。

最終的に目指す目的とは

色々なものが縫えるようになってくると、楽しみも増えていきます。
販売をしていきたい。
教室を開いて教えられるようになっていきたい。そんな目標も出て来る人もいると思います。
こんな夢も家にいながら叶えられるようになります。
最近では、ハンドメイド作品の販売サイトもとても充実しています。

何かになる。ということだけでなくて、自分の服のだいたいのものは縫えるようになりたい。
家族のものも日常着なら大体のものは縫えるようになりたい。
本を見たら、ほとんどのものは自信を持って楽しく縫えるような洋裁ライフを送っていたい。
こんな夢もとても素敵だと思います。
毎日、何かしらの服を着るし、着るものによってテンションも変わります。
次にこんなものを作りたいな・・この生地でワンピースを作ったら素敵だな・・そんな風に考えるところから洋裁の楽しみは始まっています。

「完成した服」を得ることだけでなく、妄想から始まり、服作りの全ての過程ごと楽しめるととても豊かな洋裁ライフが送れていくことでしょう。 

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この記事を書いた人

ソーイングサロン&スクールRNAPI 主宰
株式会社アクト・ドゥー 代表取締役
***
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