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ソーイング本にも載っていない学校でも教わらない”コツ”を知って
「10年かけてもできなかったのが出来た!」
あなたのハンドメイドを既製服レベルにしませんか?
マチ針を使わず既製服のように縫うソーイングサロン「RANPI」の曽根かおりです。
大人になってから「学ぶ」ということについて、考えたことはありますか?忙しい日常の中で、わざわざ時間を作って何かを習うこと。それは一見、生活に必要不可欠なことではないかもしれません。でもだからこそ、学ぶことには人生を豊かにする不思議な力があるのです。
今日は洋裁を通じて私が感じてきた「学びのよろこび」について、お話ししたいと思います。
学ぶことで広がる気づきと変化

学びというものは、単に知識を得ることではありません。新しい世界への扉を開き、今まで見えなかったものが見えるようになる体験です。洋裁に限らず、大人になってから何かを学び始めると、思いがけない気づきや変化が訪れます。
できなかったことが、できるようになる瞬間
「できなかった」が「できる」に変わる瞬間。これほど純粋なよろこびは、大人になるとなかなか味わえないものです。私は何年も洋裁をしてきましたが、マチ針をたくさん使っても、しつけをかけても、なぜか納得のいく仕上がりにならない時期がありました。何年縫い続けても、何十着作っても、どこか物足りない。そんな日々が続いていたのです。
でも、既製服の縫い方を学んだとき、世界が変わりました。「そうだったのか!」という発見の連続。できなかったことができるようになる過程は、まるでパズルのピースがひとつずつはまっていくような感覚でした。この体験は洋裁だけでなく、どんな学びにも共通するものだと思います。
学びは誰かを通して深まる
ひとりで本を読んで学ぶこともできます。でも、誰かに教わることで得られる学びの深さは、独学とはまったく違うものです。先生の言葉、視点、経験から学ぶことで、ただの知識が生きた知恵に変わります。
受講生さんたちとレッスンをしていて、いつも感じることがあります。同じ課題に取り組んでいても、それぞれの方が違う気づきを得ていくのです。ある方は縫い代のつけ方に目を見張り、別の方は生地の扱い方に感動する。学びは一方通行ではなく、教える側も常に新しい発見があります。人を通して学ぶからこそ、知識が血の通ったものになるのです。
学ぶことで見えてくる自分のペース
学び始めると、自分のペースというものが見えてきます。早く上達する人もいれば、じっくり時間をかける人もいます。でもそれはどちらが良いということではありません。大切なのは、自分のペースで進んでいることを認めてあげること。
焦らなくていい。比べなくていい。ただ、昨日の自分より少しだけ前に進めていれば、それでいいのです。こういう心の余裕は、学びを通してしか得られない贈り物だと思います。
大人の学びがもたらす豊かさ

大人になってから何かを学ぶことは、子どもの頃の勉強とはまったく違う意味を持ちます。自分で選んで、自分のために学ぶ。そこには、言葉にできないほどの豊かさがあります。
心の余白を生む時間
日々の生活は、やることで溢れています。家事も、仕事も、家族のことも。でも、学びの時間は違います。それは「自分のための時間」です。ミシンに向かっている時間、生地を選んでいる時間。そういう瞬間は、心に余白を生んでくれます。
生きていくのに必要ではないことにこそ、人生を豊かにする力があるのです。服なんて買えばいい。わざわざ作る必要はない。そう言われるかもしれません。でも、その「必要ではないこと」に時間を使うからこそ、毎日が少しだけ輝いて見えるのです。
同じ想いを持つ仲間との出会い
大人になってから出会う仲間は、今までの人間関係とは少し違います。学校や職場で出会う人たちとは違い、同じことが好きで、同じ目標を持っている人たち。洋裁が好きという気持ちと、もっと上手くなりたいという向上心。そういう共通点で繋がれる仲間との時間は、かけがえのないものです。
オンラインレッスンをしていて、受講生さん同士が交流している様子を見ると、いつも心が温かくなります。初めて会うのに、すぐに打ち解けて笑い合える。それは「洋裁が好き」という共通の想いがあるからです。趣味で出会った友人は、人生の宝物になります。
積み重ねが生む静かな自信
学びは、すぐに結果が出るものばかりではありません。でも、コツコツと積み重ねていくことで、ある日ふと「できるようになっている自分」に気づきます。これは派手な達成感ではなく、静かな自信です。
先日、受講生さんから「課題とは別のものを作ったとき、今まで教わったことを自然に使えている自分に驚きました」という言葉をいただきました。これが、学びの積み重ねが生む自信なのです。誰かに認められるためではなく、自分で自分の成長を実感できる。この感覚こそが、大人の学びがもたらす最高の贈り物だと思います。
習うことの本当の意味

「習う」ということには、深い意味があります。ただ技術を身につけるだけではなく、自分と向き合い、成長していく過程そのものが学びなのです。
教わることは素直さを取り戻すこと
大人になると、人に教わることに抵抗を感じる方もいるかもしれません。でも、教わるということは、素直さを取り戻すことでもあります。「知らなかった」「できなかった」を認めることから、新しい扉が開きます。
洋裁を何年も続けてきた方でも、基礎から学び直すと「こんなに知らないことがあったんだ」と驚かれます。それは恥ずかしいことではありません。むしろ、素直に学ぼうとする姿勢こそが、上達への近道なのです。
経験を通して知る本質
本を読んだだけでは分からないことが、実際に経験すると腑に落ちる。そういう瞬間があります。なぜこの順番で縫うのか。なぜこの縫い代が必要なのか。理論だけでは理解しきれないことも、手を動かして経験することで、体が覚えてくれます。
習うことの価値は、この「体験を通した理解」にあります。誰かの経験を借りながら、自分の経験として積み重ねていく。この過程が、本当の意味での学びなのです。
学びは人生を豊かにする心の習慣
学びに終わりはありません。できるようになったあとも、さらに深い楽しみが待っています。お茶のお稽古を長年続けている方がいるように、洋裁も一生続けられる学びです。単純に「できる」ようになることを超えた、深い喜びがそこにはあります。
学び続けることは、心を豊かに保つ習慣です。新しい発見があり、小さな成功体験があり、時には失敗から学ぶこともある。そのすべてが、日々を彩ってくれます。趣味を習い続けることは、無駄に見えるかもしれません。でもそれこそが、しあわせの種なのです。
まとめ ─ 学びの中にあるよろこび

学ぶことは、豊かに生きることそのものです。新しいことができるようになるよろこび、誰かと想いを共有できるよろこび、自分の成長を感じるよろこび。大人の学びには、そんな静かなよろこびが詰まっています。
洋裁でも、他のことでも、何か学びたいと思ったら、その気持ちを大切にしてください。「できた」という実感が積み重なっていく時間こそが、あなたの人生を豊かにしてくれます。学ぶことに遅すぎることはありません。今日から始めても、まったく遅くないのです。
あなたも、学びを通して人生の新しい扉を開いてみませんか?
最後までお読みくださり、ありがとうございます。






