洋裁初心者さんでも作りやすい、デザインとアイテムの選び方

​​洋裁初心者さんでも作りやすい、デザインとアイテムの選び方

洋裁をやり始めて、もっとも気になるのが、「なにを作れるのかしら?」という点ではないでしょうか。

とくに最初の一枚ができあがったときは、大きな感動を味わいますよね。
だからこそ、スムーズに洋服づくりを進めていきたいところ。

しかし、ここで選び方を間違えると、一着を作り上げるのが困難になり、洋裁づくりが想像以上に大変なものになりかねません。

そこで、ここでは、洋裁初心者さんでも作りやすい、デザインとアイテムの選び方について、ご紹介していきます。

目次

洋裁初心者さんにおすすめ!アイテム別のご紹介

アイテムの種類を把握しよう

洋裁を始めようと思い、何を作ろうかなと思った時には、まずは、「何を作れるのか」を考えてみるといいでしょう。

そこで、ここでは、「初心者さんなら、どんなアイテムがあるのか」をご紹介していきます。

大きく分けると、「トップス」「ボトムス」です。

トップスは、ブラウスやシャツのこと。
ボトムスはスカート、パンツのことですね。

ワンピースなど上下に繋がっているものもあります。

また、ジャケットやコートなどは、トップスの上に着るので、「アウター」になります。

洋裁初心者さんでも失敗しないおすすめのアイテム

初めて洋服づくりをするなら、ワンピースなどのように上下繋がって長いものよりも、トップスかボトムスがおすすめです。

トップスが長くなればワンピースのようになりますが、ただ「長い」というだけなのに、実際は思っている以上に大変な作業になります。

トップスで感覚を掴んだら、ワンピース作りも想像できてきますよね。

ボトムスでしたら、最初はファスナーの付かないタイプがおすすめです。
パンツよりもスカートの方が構造が複雑ではないので、ボトムスづくりなら、より簡単なスカートから始めると、理解もしやすいので次に進みやすくなります。

アイテム別の仕上がりにかかる時間

パーツの形が単純で、パーツ数も少ない。
こういったものが、仕上がりまでの時間が圧倒的に短くできます。

その点でいうと、スカートです。
最小限、前スカート、後ろスカートの2枚だけでも作ることができます。
パンツは、前2枚、後ろ2枚、合計4枚は少なくとも必要です。

難易度は別として、接ぎ合わせる枚数を比べただけでも、圧倒的にスカートの方が時間がかからないことが分かりますね。

トップスは、前身頃、後ろ身頃、袖があります。

袖がなければ身頃2枚ですが、襟ぐり、袖ぐりのカーブ処理が少し難易度が高くなるため、最初に取りかかるものとしては難易度が高くなります。それなりに時間もかかります。

【アイテム別】洋裁初心者さんでも
作りやすい・失敗しにくいデザイン選び

それでは、アイテムを1つずつ見ていきましょう。

スカート

ファスナーの付かない、ウエストがゴム仕立てのギャザースカート、タックスカートがおすすめです。

ごく簡単なものだったら、前章でお伝えしたように、前・後ろスカートの2枚ででき上がるからです。

両脇を接ぎ合わせて、そのままウエストにゴムを入れて、裾を上げる。
形になりやすいので、達成感も早く感じられます。

そのあと、ベルトを別裁ちにしたり、ポケットをつけたり、とパーツや工程を増やしていくと、理解の定着もしやすいでしょう。

パンツ

パンツには、スカート同様、ベルト部分が付きます。

スカートで習得したベルトの仕立て方を活かして、パンツ前後4枚を接ぎ合わせて、同じように、そのままベルトにする。

または、ベルトを別布で作る。
このように進めていくと、習得としてはいい順番です。

トップス

前開きではなく、ラウンドネック(丸首)で、かぶって着られるタイプ、一般的な袖がついているものを指します。
初めて作るトップスには、こちらのタイプがおすすめです。

なんらかのカーブの襟ぐりの処理が必要になるため、ボトムスよりは、少々難易度があがりますが、シンプルなデザインにしておくと、構成がわかりやすく進められます。

ワンピース

トップスに慣れてきたら、ワンピースに挑戦するのもおすすめです。
なるべくシンプルで、かぶるタイプのデザインであり、ファスナーが付かないもの。

トップス部分は、ブラウスと同じ感覚でできるもの。

ブラウスが、ただただそのまま長くなったもののようなデザインが作りやすくておすすめです。

襟ぐりや袖ぐりの処理はブラウスと同じでも、ただ”長い”というだけで、裁断も縫う時の振り回しも大変になることを感じると思います。

その時に、ブラウスの作り方が身についていると、「長いものを抱えながら縫う」ことに集中できるからです。

注意!初心者さんは避けるべきデザイン

最初からおすすめしないのは、どのアイテムであっても、「パーツが多いデザイン」です。

左右、表裏と、数が多くなればなるほど混乱しやすくなります。

最初は、バラバラに裁断してある状態でも、「このパーツがどこの部分なのか?」がわかりやすいものをおすすめします。

作りやすい型紙・パターンの選び方

ここでは、多くの方が気になっている型紙・パターンについて、ご紹介します。

デザインを決めるパターン・型紙選び

長方形の直線だけででき上がるスカートなど、パターンが無くてもできるものもありますが、それ以外の、ほとんどのものに、パターン(型紙)が必要です。

長方形だけのものでは飽きてきたら、少し話を進めて「どんなパターンを選ぶと失敗しにくいか」を、お伝えしていきます。

パターンのひとつひとつが長方形でないということは、ひとつのパーツに斜めの線や曲線が混在してできています。
斜めの傾斜が強い箇所は、生地に置いた時に、その部分がバイアス地の目になります。
生地のバイアス地の目は縦地の目、横地の目と比べ、非常に伸びやすいです。
つまり、縫いにくい場所になります。

真斜め45度が一番伸びやすいです。

また、きついカーブがあるものも、生地になると縫いにくくなります。

最初は、なるべく緩やかなカーブ、緩やかな斜めラインのものを選ぶと縫いやすいので、ソーイング本などからそのようなタイプのものをぜひ探してみてください。

パターンが無くても洋服は作れるの?

人間の体は、どの箇所をとっても直線はありません。

なので、体にフィットするものであるほど、体に沿わせるため、パターンにはカーブが必要になります。

先ほど例に挙げたゴムのスカートは、ウエストのまっすぐ以外、足に向かって体から大きく離れているので、長方形でも作ることができます。

ものによっては、パターンが無くても、長さや幅だけで長方形だけでできる服もあります。
逆に極端にいうと、ドレスのように体にフィットすればするほど、パターンもきついカーブが必要になってきます。

洋裁初心者さん向け! パターンが無くても作れるおすすめデザイン

ギャザースカートの他には、例えば子どもが夏の水遊びの時に、水着の上から着るもので、バスタオルの真ん中に頭が出るところをくり抜いたようなもの。

あれも、くり抜いた部分以外は、バスタオルなので長方形です。
体から離れていますね。

バスタオルでなくても、大人服でもあのようなシルエットの服は存在します。

大きなスカーフを前と後ろで2枚繋げた感じを想像してもらうと、わかりやすいでしょうか?

素敵な生地を見つけたら、そのようなものを作ってみるのもいいですね。
作り方がかんたんなうえ、手作りには見えないカッコイイ服になります。

サイズ選びで大きく変わる作りやすさの理由

洋裁をしている方のなかには、お子さんやお孫さんの洋服づくりにチャレンジされている方もいらっしゃいますよね。

ここでは、子ども服を作るときに知っておくといいことを、まとめてご紹介します。

大人服と子ども服の作りやすさの違い

トップス、ボトムスよりもワンピースの方が大変とお伝えしましたが、その理由は、大きくて長いから。

それだけで思った以上に、やりにくさを感じます。

それを逆手に取って考えると、子ども服はパーツ自体が全て小さいので、ただそれだけで作りやすくなります。

裁断も、縫う距離も圧倒的に短い。
すべての工程が、短時間でできる。
小さいから、全体を見渡せながら作れるので理解しやすい。

お子さんやお孫さんがいらっしゃる場合は、ぜひ練習に作ってあげると、大人1着分で2着は作れるし、時間も大人服に比べてかかりませんので、いい練習になります。

ベビー服と子ども服のアイテムの違い

子ども服が作りやすいからといっても、さらに小さいベビー服になると、話は違ってきます。

ベビーは寝たままでいますし、頭と体のバランスも幼児の子どもとはかなり違うため、服のスタイルが、まったく違います。

大きい頭を通すために、肩にホックがあったり、おむつを変えるために大きく股下が開いていたりします。

80・90サイズのベビー服ではなく、あくまで一人で歩けるような子どもサイズから始めるといいですね。

100~120サイズ程度が大きさ的にも作りやすいです。

子ども服を作る、3大メリットは?

子ども服を作り続けると、実は大きなメリットがあります。

ここでは、3つ紹介しますね。

1、生地量が少なくて済むので、材料費がかからず練習できる

ものによっては、大人1着分の量で子供服2着を作れるものもあります。

同じものを1回より、2回作った方が、効果的に習得できます。

2、子どもの外見自体がかわいいので、服は多少失敗してもOK

大人服だといかにも手作り……となると、外に着ていく気になれないこともありますよね。
一方、子どもなら、子どものかわいらしさに目が向くので、大人ほど気にならなく着こなしてくれます。

3、短時間でできるので、枚数を縫える

1着を縫うことは、全体を把握しながら、組み立てる練習になります。

デザインが多少違っても、大人も子どもも体の基本は同じ。
子供服でいくつかの数をこなし、練習しておくと、自分の服を縫う時にはかなり上達しているはずです。

お子さんやお孫さんは、すぐに大きくなってしまいます。
ちょうど年頃のお子さん、お孫さんがいらっしゃるなら、このチャンスを逃さず、ぜひたくさん縫ってあげてください。あなたの技術もグンと高まります。

以上が、洋裁初心者さんでも作りやすい、デザインとアイテムの選び方になります。

デザインとアイテム選びのポイントを知っておけば、洋服づくりをスムーズに進めることができ、あなたの技術も短期間で確実に高まっていきますよね。

ぜひ、洋裁づくりを楽しんでください!

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この記事を書いた人

ソーイングサロン&スクールRNAPI 主宰
株式会社アクト・ドゥー 代表取締役
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