アドバンスコースは、ベーシックコースを終了された方を対象に、裏地を付けて作る課題作品に取り組むコースです。
ベーシックコースで習得した作り方と同様、裏地付きの服も基本的にマチ針・しつけ糸を使わずに、既製服の縫い方に沿って、一人で1着を作ります。
ウール素材も取り入れ、ウール地の扱い、裏地の扱いと基本を習得していきます。
また、ベンツ開き、ベーシックコースで取り入れたスラッシュポケット以外の、ジャケットやコートなどによく使われる難易度の高いポケット、なども習得していきます。
アドバンスコースはⅠとⅡに分かれており、学習期間はそれぞれ半年間ごとの、計1年間になります。
表のパターンから裏地のパターンの取り方も学んでいきます。
アドバンスコース終了後は、ご自身でソーイング本から裏地のパターンを作成し、1着を作ることができるようになります。
ベーシックコースと合わせて、服作りを裏なし、裏付きとご自身で選んで決めながら作ることができ、1年を通して、ほとんどの形の服作りを自由に楽しむことができるようになっていきます。
アドバンスⅠで学ぶ
カリキュラムの内容
〈裏付きの基本を学ぶアドバンスⅠ〉
「裏地を扱う」というテーマのもと、裏地についての基礎知識から学んでいきます。
単純に「裏地付きの服」を縫えるようになるだけではなく、既存の裏なしパターンから裏地付きに作り変えるための、裏地パターンの取り方の基礎を学んでいきます。
「 パターン操作のいいとこ取り 」と「 縫製工場並のテクニック 」を身につけていきます。
<アドバンスⅠで取り組む課題の3型>
<アドバンスⅠで取り組む課題の3型>
課題1:台形スカート
【1ヶ月・2ヶ月目】
「裏地を扱う」というテーマのもと、裏地についての基礎知識から学んでいきます。
単純に「裏地付きの服」を縫えるようになるだけではなく、既存の裏なしパターンから裏地付きに作り変えるための、裏地パターンの取り方の基礎を学んでいきます。
「 パターン操作のいいとこ取り 」と「 縫製工場並のテクニック 」を身につけていきます。
最初の2ヶ月間の課題は、
「ベーシックⅡの台形スカート」です。
ベーシックで使用したパターンを元に、裏地のパターンを作成し、裏付きの台形スカートを作成します。
ベーシックで使用したパターンを元に、裏地のパターンを作成し、裏付きの台形スカートを作成します。
ファスナー付きの裏地の作り方を学ぶと同時に、スカート全般にも裏地を付けられるようになっていきます。
スカートづくりを通して、以下のような項目を習得します。
- 裏地の基本の扱い方・縫い方
- ウールの扱い方の基本
- スカートの裏地パターンの取り方
- 裏地付きスカートの仕立て方
- コンシールファスナーの裏地をミシンでつける既製服の仕立て方
課題2:前あきパンツ
【3ヶ月目・4ヶ月目】
パンツに裏地をつけるメリット・デメリットを理解することで、パンツに裏地が必要な場合を考え、判断できるようになります。
さらに、裏地の考え方とともに、裏付きのパターンの取り方、裏付きパンツの仕立て方を学びます。
このパンツは、「ベーシックⅡの前あきパンツ」の課題パターンを使用します。
また、パンツの後ろポケットの定番としてよく使われている「片玉縁ポケット」を学びます。
また、パンツの後ろポケットの定番としてよく使われている「片玉縁ポケット」を学びます。
このポケットの作り方を覚えると、服の仕上がりがグンとよくなります。
このポケットは、一度覚えれば他のアイテムにも応用可能です。
- パンツに裏を付けるという考え方のメリット・デメリット
- 前ファスナーあきに裏地を付ける仕立て方
- ウールのパンツでベルトをしっかりさせる考え方
- 後ろ片玉ポケットのきれいにできる作り方
課題3:ワンピース
【5ヶ月目・6ヶ月目】
ここからは、アドバンスコースでの新しいパターンを使用していきます。
3作目は、「I ラインのワンピース」を作成していきます。
ここでは、後ろコンシールファスナー付き、パネル切り替え、後ろベンツなどを習得します。
まずは、切り替えラインの名称とデザイン名を覚えます。
そして、長いファスナーをつける時の注意点、パネル切り替えのワンピースの仕立て方、裏付きにする時のパターンの操作方法、どんでん返しで仕上げる裏付きワンピースの仕立て方、ベンツの作り方などを学びます。
この方法はベスト、また裏なしのワンピースにも応用できます。
3作目は、「I ラインのワンピース」を作成していきます。
ここでは、後ろコンシールファスナー付き、パネル切り替え、後ろベンツなどを習得します。
まずは、切り替えラインの名称とデザイン名を覚えます。
そして、長いファスナーをつける時の注意点、パネル切り替えのワンピースの仕立て方、裏付きにする時のパターンの操作方法、どんでん返しで仕上げる裏付きワンピースの仕立て方、ベンツの作り方などを学びます。
この方法はベスト、また裏なしのワンピースにも応用できます。
- パネルラインの縫い代の注意点・縫い方
- 裏付きにする時の見返しと裏地のパターンの作り方
- ノースリーブワンピースのどんでん仕立ての縫い方
- ベンツの作り方
- 後ろにコンシールファスナーとベンツがある時の絶対注意点
アドバンスⅡで学ぶ
カリキュラムの内容
〈裏付きのアウターを学ぶアドバンスⅡ〉
<アドバンスⅡで取り組む課題の2型>
<アドバンスⅡで取り組む課題の2型>
課題4:ノーカラージャケット
【7〜9ヶ月目】
女性アウターの定番、ノーカラージャケットを作ります。
パターンの工程では、アウターの裏地のパターンの基本を学びます。
パターンの工程では、アウターの裏地のパターンの基本を学びます。
袖の裏地のパターンには操作が必要です。
裏地パターンの操作方法、生地やアイテムによっての考え方などを理解できます。
これによって、市販の裏無しのパターンを、裏地付きのパターンに変えることができ、どんなものに裏地が付けられて、どんなものには付けられないかの区別ができるようになります。
また、デザインにより、裏地をつけるメリット、デメリットを判断できるようになり、
アウター作りの幅が広がります。
縫製の工程では、「ジャケット」としての手作業による行程を極力省き、既製服の「どんでん」方法でジャケットの仕立て方を習得します。
接着芯、伸び止めテープ、肩パット、ゆきわたなど、必要な付属について理解します。
その他の部分的には、「表にステッチが出ない、パッチポケットの付け方」を学びます。
- アウターの裏のパターンの取り方・基本の袖裏の操作の仕方
- 表からステッチの出ないパッチポケットの縫い方
- 裾と襟ぐりが跳ね上がらない工夫ポイント
- ジャケットの基本どんでん仕立ての縫い方
- 肩パット・ゆきわたの付け方
課題5:コート
【10〜12ヶ月目】
着やすい、合わせやすいジャケットの上にも着られるデザインのコートを作ります。
パターンの工程では、同じく裏地の取り方に加えて「どんでん」ではなく、ふらし仕立てにする裏地の取り方を学び、裏付き制作の幅を広げていきます。
パターンの工程では、同じく裏地の取り方に加えて「どんでん」ではなく、ふらし仕立てにする裏地の取り方を学び、裏付き制作の幅を広げていきます。
縫製の工程では、ふらし仕立てのコートの作り方、考え方を学びます。
部分縫いでは、コートの定番ポケット「箱ポケット」と玉縁ボタンホールを学びます。
- ふらし仕立てのメリット・デメリット
- ふらし仕立ての作り方
- 箱ポケットの作り方
- 両玉縁ボタンホールの作り方
- チカラ釦の意味と付け方